行政書士試験の、「合格率」のワナ
坂庭です。
今日は「合格率」のワナ、について。
先日、行政書士を目指す受験生からこんな質問をいただいた。
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【マニュアル購入の有無】:未購入者
【受験回数】: 去年で4回目
【ご意見・ご感想・ご質問 】:
桜庭さま
お疲れ様です。
色々とメール有難う御座います。
仰ることは十分納得致します。
ある方に「行政書士」試験は短期でやるか長期(受かるまで)でやるかとそのどちらかだと、お聞き致しました。
今年、「行政書士」は一時延期して「社労士」に挑戦しようと?4月より「社労士」の受験資格を得ようと自由ヵ丘産能短大へ入学致しました。でも結局同じで、合格率10パーセントの試験です。
そう簡単にはいきませんようね?!!
桜庭さん
合格したら、受講料全額返金もいいのですが?
不合格でしたら授業料全額返金のほうが、宣伝効果抜群ではないですか?
あと4900名この講座を受講したと、うたっていますが、その中で何人の人が合格したのでしょうか?合格率は何パーセント位に成りますか。
と、いってこの講座を拒否した訳ではありません!!
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というメール。
そもそも名前を間違えている時点で、かなり失礼だ。
ま、それはいいとして。
>ある方に「行政書士」試験は短期でやるか長期(受かるまで)でやるかとそのどちらかだと、お聞き致しました。
そもそも、行政書士試験は「運が悪くても2回まで」だ。
こんなペーパー試験に3年も5年も10年も受からない方がおかしい。
もっと、いうと。
独学でも半年?1年で受かる試験に「最初から長期で臨む」なんて気持ちの時点で終わっている。
センスがない。
最初からそんな気持ちなら受けない方がいい。
ネットの掲示板でも「昔と違って、現行の行政書士試験は3年は覚悟」などと、もっともらしく書き込んでいる「出来ない受験生」「受からない受験生」が多いが。
「出来ない受験生」「受からない人間」から話を聞いたところで、何も得られない。
短期合格したいなら短期合格した人から直接、話を聞くべき。
3年も5年も時間と金がもったいない。
せっかく出会った資格だ。
それに「ペーパー試験のお勉強をすること」が私たちの目的、ではない。
一日も早く、ペーパー試験を突破し、開業して行政書士になり、困っている人の役に立ちながら、報酬をいただき、稼ぐことが目的だ。
短期間で一発合格することだけを考えよう。
>今年、「行政書士」は一時延期して「社労士」に挑戦しようと、4月より「社労士」の受験資格を得ようと自由ヵ丘産能短大へ入学致しました。
>でも結局同じで、合格率10パーセントの試験です。
>そう簡単にはいきませんようね?
悲しいことに。
1つの試験に受からない受験生に限って、社労士を目指してみたり、もっと、難易度の高い司法書士を目指してみたり。
軸がブレているのか、芯が無いのか、見境が無いのか、自分の本当にやりたいことが分かっていないのか。
ぶっちゃけ、金を稼ぐだけなら、資格なんて要らない。
雑貨屋でもネットビジネスでも副業でも、バイトでも、ギャンブルでもやればいい。
本当に行政書士になりたいなら、行政書士試験を突破することだけに意識をフォーカスするべきだ。
そうやって、フラフラと他の資格、他のスクール、他の教材にコストと時間をかけることは、もったいない。
時間もコストも行政書士試験にだけ、まずは集中投下し、一点突破を目指そう。
一つの資格に受からない、一つの資格で稼げない人間は、他の資格を目指したところで受からないし、ダブルライセンス、トリプルライセンスを取得したところで、永遠に稼げない。
まずは、一つの資格を突破すること、そして、その資格で稼ぐことだけを考えよう。
>桜庭さん
>合格したら、受講料全額返金もいいのですが?
>不合格でしたら授業料全額返金のほうが、宣伝効果抜群ではないですか?
以前、「不合格なら全額返金」としていた時期もある。(今は、やっていないので注意してほしい)
ところが、フタを開けてみたら「記念受験程度」の得点しかとれておらず、返金が殺到したことがある。
こういう人間は、何をやっても受からないし、結果は出せない。
「とりあえず、買ってみて、ダメなら金を返してもらえばいい」という、意識の低い連中の力にはなれない、と痛感した。
二度とお断りだ。
「宣伝効果抜群」なんて、ハッキリいって、どうでもいい。
人の心配をする暇があったら、自分の心配をしろ、と言いたい。
私たちの教材に興味があったら買えばいいし、そうじゃなければ、買わなければいい。
それだけの話だ。
>あと4900名この講座を受講したと、うたっていますが、その中で何>人の人が合格したのでしょうか?合格率は何パーセント位に成りますか。
そもそも、通信やスクールの「合格率」を鵜呑みにしている時点で、かなり「イタイ」。
正直、こういう質問をもらうたびに、気分は萎え、舌を噛み切って死になくなる。
あんなものは、一度、模擬試験を利用しただけの受験生も受かれば本科生と同じように人数にカウントし、「合格者数」や「合格率」を水増ししている。
誇大広告も甚だしい。
田舎の予備校あたりになると、誇大広告が過熱し、「あっちの予備校はデタラメだ!」「いや、こっちの実績が正しい!」と訴訟まで起こしている。
正直に言おう。
「合格者数」や「合格率」を出すのは現実的に不可能。
なぜなら、数千人にヒアリングして、合否を確認するのは不可能だからだ。
「電話がつながらない」
「住所が移転している」
「アドレスが変更されている」
こんな状況で、正確な「合格者数」や「合格率」をアピールできるほうがおかしい。
一度、会社に電話して問い合わせてみるといい。
「どうやって合格者を把握し、合格率を出しているのか?」と。
おそらく、答えられないはずだ。
ズバリ言うが、「受からない受験生」のほとんどが、このような何の根拠もない、デタラメな数値に踊らされて、毎年、高額なお金を支払い、受験地獄に陥っている。
ま、センスがないんだけど。
私たちは、そのような誇大広告は一切やらない。
その代わり、実際に受かった受験生の顔写真と合格体験記だけで、勝負している。
これが実績であり、私たちの信頼だ。
これで信じられずに、やれ「合格率」がウンヌンとゴチャゴチャいうなら、買ってくれなくて結構。
ただし、会社の都合で、顔写真が出せない人もいるため、実際は、掲載できる受験生の方が少ない、ということだけは伝えておこう。
>と、いってこの講座を拒否した訳ではありません!!
拒否してもらって結構。
むしろ、絶対に買わないでほしい。
挫折率ナンバー1の通信講座でも、有名な大手資格スクールでもどうぞ、利用してほしい。
3年後、5年後、あるいは10年後。
あなたの目指していた生活が手に入っていれば、それが「正しかった」ということだ。
もし、そうでなかったとしたら、今のやり方が「間違っていた」ということ。
通信講座や資格スクールの「合格率」を信じて、3年でも5年でも、10年でもお勉強をしていればいい。
そうしているうちに、人生が終わってしまうが。
だから「去年で4回目」なのだ。
このような質問をしている間は、残念ながら、今年も受からないだろう。
本気で行政書士になりたいなら。
他の資格にフラフラと手を出さず、今年度の試験で決着をつけるくらいの覚悟で、行政書士試験にだけ、意識をフォーカスしよう。
ありがとうございました。
坂庭